Aちゃんが風邪を引いたんだって。そういえば、Aちゃん、昨日、傘を持っていなかったな。それが原因だな。
この発言、大人ならば、「雨に濡れてそのままにしていて風邪を引いた」と言いたいのはわかります。
が、子どもにはわからないようです(※)。
※もちろん、この発言が、という意味ではなく、この発言のようなものをわかっていない、という意味です。で、わかっていなくても流すか、独自の解釈をしているようです。
なぜか?
「隠れた前提」がわからないためです。
<隠れた前提>
・雨に濡れてそのままにしていると体が冷える
・体が冷えたままにしていれば風邪をひく
子どもにもわかるようにすると以下ですね。
Aちゃんが風邪を引いたんだって。そういえば、Aちゃん、昨日、傘を持っていなかったな。傘を持っていないと濡れる。濡れてそのままにしていると体が冷える。さらにそのままにすると風邪を引く。風邪を引いたのはこれが原因だな。
というわけで、大人のロジック、案外、飛躍しています。
文章も同様。
これが、「なぜ、この程度のことがわからないの???」の一因になっていると思う今日この頃です。
※そして、こういうことさえわかっていない国語の先生が多いことに閉口します(←「国語の勉強といえば読書!」とアホ丸出しのことを言っています)。
…中学受験がなければ、交流してさまざまなことを体験しているうちに、自然に「隠れた前提」を学びますが、難関校では小6に高校生並みの国語力を求めていますからね。こういうことを何もしなくても吸収しない子どもは苦労します(←息子)。
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