国語の学習は読書だけでは不十分

国語の指導法・学習法

国語の学習は読書だけでは不十分

小1の娘、小3の息子に、予習シリーズ4年下の基本演習問題集を解かせています。
そこに、つぎのような話がありました。

1.友達と絶交中
2.自分からは謝らないと意地になっている。その友達以外の年賀状は出した。でも、1枚残している
3.友達は転校すると聞く
4.自分から謝るんだったと後悔している

2人とも以下でした。

・上記2の心情はよくわからない(年賀状を1枚残している理由)
・上記4の心情はわかる

もしこれが問題集ではなく読書だったら、前者を見逃して「よく読めている」と勘違いしてしまっていたと思います。

・読書だと「本全体のあらすじや感想を聞く」でしか理解度をはかることができない → あらすじに影響を与えない部分、極論をいえば本文の大半が理解できていなくても「あらすじと感想を話す=よく読めている」と勘違いしてしまう
・小さな子どもがゆえに誤読・曲解していることも多い → 本人は「わかった」とは言っていても、実はわかっていないことが多々ある

低年齢・低学年の国語の学習としては、読書は学習効果がかなり低いと思います。

ただし、自分で学習する子どもは読書の学習効果は高い

低年齢・低学年であっても、自らつぎのようなことをするような子どもであれば、読書だけで国語力は高くなると思います。
小説で国語の独学をしているようなものだからです。

・知らない言葉があれば、自分で辞書で調べる
・辞書で調べた文に知らない言葉があれば、また自分で調べる

しかし、こういうケースは極めて稀だと思います。

中学受験をしない場合は読書という選択肢もあり

中学受験をしない場合は、高校受験までかなり時間があります。
つまり、一般的に言われている、つぎのケースも「あり」ではないか、と思います。

・低学年のうちから読書が好きになるように仕向ける
・読書は学習効果が低くてもゼロではない。つまり、塵が積もれば山となる
・高校受験の国語でかなり有利に!

ただ、その場合も、読書を強制するのはどうかと思います。
読書は、子どもに強制する価値があるほどの学習効果はないですし、そもそも読書は楽しむものであって強制するようなものではないと思いますから。

また、理想は、親塾で子どもの国語力をある程度まであげてからの読書だと思います。

「空いた時間で読書」は、時間の有効活用!

以下が良いのではないか、と考えています。

・きっちり国語の学習をする
・勉強のやる気がないとき → 読書
・遊びの時間 → 趣味で読書

うちも遊びの時間で読書するように仕向けています。

が、小3の息子は図鑑のような本にしか興味を持ちませんし、小1の娘はいろいろなことをしたいお年頃のようで、読書――たとえば『マジックツリーハウス』にはまって十数冊を一気に読んだかと思えば、図画工作もどきをずっとしている、という感じです。今は『はたらく細胞』の図鑑を見ながら、癌の種類を覚えようとしています 笑 それ以外は図画工作が多いですね。

低年齢・低学年の国語の学習で「物量」は効果があるのか?

中高生だと、「国語の問題をたくさん解く」は効果があると思っています。
ただ、低年齢・低学年の子どもは人生経験がないに等しく、特に心情がわからず、問題をたくさん解かせたところで効果はないのではないか、と以前は思っていました。

しかし――。

犬や猫を飼ったことがないので、ペットが死んで悲しんだ経験はありません。
身近な誰かが亡くなった経験もほとんどありません。
しかし、映画などの人や動物が死ぬシーンに感動します。
つまり、経験がなくても、心情がわかって(正しくは「わかったつもりになって」)、悲しいと思うことができるわけですね。
ほかにも、むせび泣いた経験はありませんし、むせび泣くひともほとんど見たことがありませんが、ひとはどのようなときに、むせび泣くのか、どういう心情なのか、つらつらと書くことができます。

つまり、経験したことがないことでも、「こういうときには、人はこう感じて、こういう感情になる」と知っています。
なぜ、経験したことがないのに感情などがわかるのでしょうか。

日常生活、ドラマ、映画、漫画、アニメ、ゲーム(RPG)などで、「このとき、ひとはこういう風に感じて、このようなリアクションをするものだ」と、まるで公式のように暗記させられてきたのでしょう。
気がつかないうちに。

(例)「おい、もやし!」
・予習シリーズ4年の基本演習問題集にあったセリフ。息子は見下していることがわかっていなかった
・「見下しているんだよ」と教えた
・息子は「もやし=見下す」と暗記した
→そういえば、わたしが小学生のとき、友達が「アイツ、お前のことをバカにしているんだよ!」などと教えてくれて「そのセリフはひとを馬鹿にするものだ」と覚えたな、と思い出しました

その結果、「その暗記していること」から外れると、たとえ現実あっても違和感を覚えてしまう――そんなこともあります。

(例)飼っていた犬をとても可愛がっていたが、ある日、お星さまになった。これで散歩に連れていかなくて良くなって楽になったと笑みがこぼれる → 現実の話でも(だったとします)、強い違和感を覚える。可愛がっていた犬がお星さまなれば、号泣して悲しまないといけないと思っている。

それが意味することは「感情もパターン演習かもしれない。もしそうだとするならば、低年齢・低学年でも、ひょっとして物量で何とかなるのかもしれない」です。

その一方で、脳が未発達なので、物量をこなしても効果がない可能性があるとも考えています。たとえば、共感にかかわっている脳の部位の発達。シリアルキラーは脳のその部位がまったく発達していないという話もあるので、共感をつかさどる脳の部位がまだ発達していないかもしれない低年齢・低学年で物量をこなしても効果がないかもしれないとも考えています。そうだとすれば、低年齢・低学年での読書もまったく効果がないことになりますが…。

パターン演習をすればいいのか、それとも脳の共感をつかさどる部位の発達を待つべきか。どちらが正しいのか?
結局は、やってみないとわからないと思います。

うちの場合、中学受験するとするならば、小3の息子が間に合わないかもしれません。日本語が壊滅していましたから。ゆえに、やってみる価値はあると思っています。
というわけで、「物量」を試してみようと考えて、国語の教材を買いそろえようと考えました。

塾も本気になる小4、小5の教材を買いそろえる!

どの教材を買えばいいのか?
中学受験が本格化する小4からは塾も本気になってテキストを制作しているだろう、ということで3つの塾の小4と小5の教材、ついでに2つの塾の小6の教材を入手しました。

現在は、予習シリーズ4年下の基本演習問題集ですが、論説文はほとんど正解していても、物語文は不正解が目立ちます。
これが物量で改善されるのかどうか、今後記事にしたいと思っています。
…覚えていれば、の話ですが。

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