米は熱帯性植物なのに、日本ではなぜ北日本の生産量が多いのか?

社会の指導法・学習法

米は熱帯性植物なのに、日本でなぜ米作りが盛んなのか?

高校地理の参考書を読んでいると、「米は熱帯性植物」とありました。
「熱帯性? 日本は温帯だよね。米作りに向かないんじゃないの?」「日本で米作りをするとしても、九州や沖縄県で米を生産した方が良くね? なぜ、新潟県、北海道、秋田県なの?」と疑問に思いました。
自分の受験ならば「そんなことは気にせず丸暗記!」ですが、子どもたちに教えるので軽く調べてみました。

米の起源

まずは、米の起源です。

・中国南部の雲南~ラオス、タイ、ビルマ周辺に広がる山岳地帯で生まれた
・北方に広がったのがジャポニカ。寒さに強い。温帯での栽培に向く。
・南方(インドや東南アジア)に広がったのがインディカ。湿度と気温が高い、雨季と乾季がある気候での栽培に向く。
・南方(熱帯の高地)に広がったのがジャバニカ。寒さと乾燥に強い
・日本には、ジャポニカが縄文時代後期に朝鮮半島もしくは中国の揚子江から北九州に伝わる。弥生時代中期には、本州の一番北まで広がる。北海道は明治時代。

ジャバニカ、ジャポニカ…。
ややこしい。

で、さらに調べると、「ジャポニカ。寒さに強い。温帯での栽培に向く」とありますが、日本の気候は米作りにはあまり向いていないとのことです。が、人々の努力の賜物で米が生産されるようになったようです。

つまり、以下ということなのでしょう。たぶん。

米は熱帯性植物なのに、日本で生産量されている理由 → 温帯でも育つジャポニカ。しかし、日本の気候ではそんなに簡単に栽培できるわけではなく人々の努力の賜物で米作りが盛んになった

なるほど。
日本で米作りされている理由はわかりました。
でも、なぜ九州ではなく日本の北である新潟県、北海道、秋田県で米が作られるようになったのでしょうか。

なぜ新潟県でコメが生産されているのか?

なぜ新潟県が米の産地になったのでしょうか。
調べたところ、以下の記載がありました。

・北日本の夏は昼間は亜熱帯並みに気温が高い。夜間は温度が低いのででんぷんが消費されにくい

植物は夜に呼吸して栄養分を消費します。気温が高いと呼吸が活発になって栄養分が消費される一方、温度が低い北日本では栄養分が消費されにくく、その結果、美味しい米になるということでしょうか。
が、新潟県のページを読むと、「はじめは不味かった」とありました。

うーん。
歩留まりみたいのがあって、それが良かったということなのですかね。

・雪解け水で水が豊富。肥沃な粘土質の土壌。

水田は、その名のごとく大量の水があります。
つまり、イネを育てるには大量の水が必要なのは明白ですね。
というわけで、雪解け水で水が豊富にある新潟県が米作りに都合が良かったのかな、と思いきや、そんな単純な話ではないようです。

・新潟県は、かつては泥だらけの土地だった。苦労して米を作っても量がとれなかった。昭和30年代に入って技術が進歩してようやく今のようになった。
・寒さの影響を最小限におさえられるようになる(ビニールハウス、品種改良)

新潟県で美味しい米が生産されるようになったのは、人々の努力の賜物なわけですね。
それならば、新潟県ではなくても、と思わなくもないです。

というわけで、新潟県のひとびとの努力で米作りが盛んになったのはわかりましたが、結局、「なぜ新潟県なのか?」はわかりませんでした。

なぜ北海道でコメが生産されているのか?

北海道は寒いうえに米作りをはじめた時期も明治時代と遅いようです。
それが今では米の生産量、2位。
不思議ですね。
ググってみました。

石狩川には豊富な水がある

ウェブページには記載されていませんでしたが、水が豊富じゃないと稲作できませんからね。が、「水が豊富だから稲作」という単純な構図ではないようです。

「泥炭地(でいたんち)」とよばれる土地が広がっていました。水はけが悪く低温のため、枯れた植物が分解されず土地の肥やしにならないことから、農業に適さないとされていました。(省略)先人たちの努力によって、泥炭地は少しずつ農業に適した土地に改良されていきました。

新潟県と同じですね。

「赤毛種」という寒さに強いイネを使い、試行錯誤を重ねていきました。

品種改良で寒さに強いイネを作ったようです。これも新潟県と同じですね。

明治の初めに「開拓使(かいたくし)」という役所が置かれ、

これが北海道で米が作られるようになった理由のようですね。

水以外は米を作りたいというひとたちの努力!

まとめると、「水は豊富にあったものの、それ以外は米作りに適さない土地。そこで先人が努力した結果、米どころとなった」ということなのかな、と思いました。

参照したページ

※以下を参照しました。
https://www.maff.go.jp/j/agri_school/a_tanken/ine/01.html
https://www.komenet.jp/faq/sc01.html
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/nosanengei/1249502659451.html
https://www2.nhk.or.jp/school/movie/outline.cgi?das_id=D0005120469_00000

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