算数は「小3で、小6の偏差値60(※)」までの道のりができました。
※受験算数。高校受験に換算すると「小3で、中3の偏差値70」と同じ難易度。
残りの道は時間がかかるので、小3で間に合うかどうかはまだわかりませんが、目途がたったので国語に注力しはじめました。
というわけで、国語の学習はまだはじめて間もないですが、今までに感じたことです。
国語の勉強法と今までの経緯
理系ですが、大学受験のときの国語の偏差値は高く、私大の文系学部にも合格しました。
ただ、「得意=教えるのが上手」ではありません。
国語は教えたことがありませんし、国語のテクニックも知らず、解くときはいつも問題文は真っ白なので(線を引っ張るとかしたことがありません)、国語は教えられないと思っていました。
が、「国語も語学。英語学習法が参考にできるんじゃない?」と気がついて(※)、「教えられるのではないか」と考えるようになりました。
で、まずは、息子が小2、娘が年長の夏休みのときに国語の特訓をしました。
結果は、偏差値が大幅にアップ! もっとも、「全くできない」が「ふつう」になっただけですが(参照:偏差値が劇的にあがった夏休みの国語の特訓で利用した問題集)。
その後は、また算数だけになりましたが、前述の通り算数は目途がたったので、ふたたび国語に注力することになりました。
※もちろん、違いもあります。一例をあげると、中学から英語学習をはじめる場合は、語彙力や背景知識などがある程度ありますが、低年齢・低学年の子どもの国語教育の場合は、それらがありません。
語彙力と背景知識
何かを暗記するとき、その背景を知らないと、なかなか覚えられません。
たとえば、以下。
ジアステレオマーとは、化学物質の異性体のひとつ。立体異性体のうち、鏡像異性体でないものをいう
すぐに覚えられます? 化学の知識がなければ、辞書で「異性体」「鏡像異性体」を調べて、などとして、なんとなく意味をつかんでからではないと覚えられないと思います。ただ、そうしたとしても、すぐに忘れてしまうと思います。
一方、化学の知識があれば、(知識がない場合と比較して)すぐに、しっかりと覚えられます。
というわけで、語彙力と背景知識はつながっていますが、低年齢・低学年の子どもには背景知識がないため、語彙力の強化で苦労しています。
「共働き」という言葉を覚えさせるだけで一苦労
子どもたちにドリルを解かせているとき、「『共働き』の漢字を覚える!」と言ってきました。書き順を調べさせて、覚えさせようとしたら、「共働きって何?」と聞いてきました。で、「パパとママの2人が働くこと」と説明したのですが――。
子どもたちは「働かないとお金がもらえない」「お金がないと食べ物も買えない」という知識はあります。
が、なぜ父親と母親の2人が働くのか、それ以外に何があるのかなどを知りません。
つまり、 労働や家庭に関する背景知識がないので、 「わかったような、わからないような」で、すぐに忘れてしまいます。
そこで「専業主婦(主夫)」「男尊女卑」「男女平等」など、周辺知識もあわせて教えたのですが…。
ふりだし――「共働きってなんだっけ?」に戻りました 笑
子どもたちには背景知識がないので、「共働き」という漢字とその意味をしっかり覚えさせることだけで苦労したわけです(忘れていると思います 笑)。
このように低年齢・低学年の子どもだと、語彙力と背景知識でひっかかると思います。で、大人にとってはあまりに当たり前のことなので、「なんでわからないの?」となるのではないか、とも思いました。
国語を教えるのはかんたんだけど…
算数や数学と比べると、国語は教えるのはかんたんです。
ただ、語彙力を強化するには短期間ではできません。時間がかかります(※)。
地道な努力を続けられる家庭が強いのだろうな、と思っています。ただ、国語を教えるのが上手なかたは、語彙力と背景知識を効率的に身につけさせることができるのかもしれないな、とも思っています。
※「なぜ教えたこともないのに、そう言い切れるの」と思うかもしれませんが、英語学習と同じだと考えればわかりますよね。
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