ネットや書籍を信じて「低学年からの重課金コース」を選んではいけない!
書籍やネットの情報を信じて、低学年からの通塾はもちろん、公文式や算数塾にまで通わせるかたたちがいます。
冷静な判断でそうされているのならば、他人がとやかく言う問題ではないと思います。
が、ネットや書籍にひっかけられたのだろうな、と感じることもあるので、記事にしてみました。
低学年では難関中に手が届くと感じてしまう
中学受験の情報を集めていると、つぎのような文言をよく見かけます。
・低学年は遊ばせましょう! 遊んでいた子どもこそのびる!
・遊んでいない子どもは、高学年で失速する!
・小さな子どもに勉強させるのは害!
・親が教えてはいけない! 子どもの、のびしろを奪う!
「今までと同じように遊ばせていればいいんだ! 親も苦労しなくていいんだ!」と感じると思います。
で、難関中に合格させた親のブログを読むと、つぎのような勉強法が紹介されています。
※複数のブログでそう書かれています。
・低学年では、パズル遊びなどの「遊び」が推奨されている
・低学年では、ちょっと勉強させればできるようになる問題数が紹介されている
また、公文式さえやっていればトップ層になれると受け取れるブログもありますし、公文や読書こそすべてみたいに書いている家庭教師までいます。
で、こういう記事ばかり読んでいると、つぎのように感じると思います。
・遊んでいても、親が努力しなくても、子どもの成績はぐんぐんのびる
・かんたんなことだけ勉強させていれば、親は努力しなくても、「最難関」と呼ばれているところまで手が届く
難関中に合格させた実績がある親、一部の家庭教師が、そう書いているわけですから、余計にそう感じると思います。
そして、こういうブログなどで勧められている問題集を、子どもが理解していようが、していなかろうが、繰り返し解かせると、低学年の模試では高偏差値になってしまうので、ますます最難関が身近な存在に感じてしまいます。
で、「うちの子どもも最難関に行ける!」と思って、かつ、ふつう、親は教えられないので、低年齢から課金コースとなるのではないでしょうか。
難関中に手が届くひとたちは猛勉強か才能
親塾だけでトップ層だったかたのブログをまとめてみました。
・バリバリに早期教育。小さなころに、3桁の足し算かかけ算かは忘れましたが、暗算できる
・小3から受験生並みの勉強時間(小3はキツかったなどの書き方、小4の夏休みの勉強時間などから推測)
・結果は、トップ層。ただ、ぶっちぎりの1位かと思いきや、上がいる
・家庭学習。親はカリスマ塾講師のレベルの指導力。最難関の問題も易々と解く。
灘中の算数の問題を解けますか?
小3から受験生並みの勉強ができますか?
これが実情で、トップ層にはこういう家庭が多いと、わたしは思っています。
「とても真似できない」と感じると思います。
ほかにも、浜学園では、昔から低学年から猛勉強させているようです。一説によると、灘中の算数を解けるようにするためには、そうしないと間に合わないためだそうです。
「低年齢、低学年では、パズルみたいな遊びみたいな勉強をすればいいの?」
「最難関を目指すならば、小さなころから猛勉強させるべきなの?」
遺伝子を否定する方もいますが、実際に教えていると、「部活ばかりやっていて、成績が極めて悪い。で、ほかの子どもと同じように教えていたのに、ぐんぐん成績がのびる子どもの存在」に気がつきます。 確かに、こういう子どもだと、幼少のころはかんたんな勉強だけでも、最難関に合格することもあるかもしれませんが――。
※こういう子どもは、幼少のころに勉強させなくてもいいですよね!
何が真実なのでしょうね!
わたしには、よくわかりません(リアルに)。
ただ、1つわかるのは、算数の問題には「断崖絶壁がある」ということ、低学年の模試で高偏差値であっても、それを乗り越えられる保証はどこにもないことでしょうか。
ちなみに、塾は「夢を持たせて間口を広くして、課金」のほうが儲かります。
トップ層を目指さなければ低学年で課金は不要!
トップ層を目指さないのであれば、そんなに勉強しなくてもいいのでは、と思っています。
少子高齢化で、大学はかんたんになっているわけですから(トップ層は相変わらず難易度は高いと思っています)。
コメント