中学受験の算数、深掘りと先取り学習について

算数の指導法・学習法

ある塾には、偏差値が高い子どもでないと受講できない講座があります。その講座の教材(小6)を入手しました。パラパラ見ていると、見覚えのある問題が…。

「あ、コレ、かなりめんどくさくて、解くのにめちゃくちゃ時間がかかったやつやん。…ん? 難易度、3段階あるうちの1番上にランクされてるわ。そりゃ、そうだわな」

最高峰の中学校を目指す小6の子どもたちが解いている教材。そのなかでも、難易度が高いとされている問題。この問題、どこで見かけたのか?

「トップクラス問題集(小4)」です。

そうです。
「先取り学習は害! 現学年の深掘り!」みたいに主張しているひとたちが勧めている、あの問題集です。

思いっきり、先取り学習じゃん 笑

…ブログをはじめた当初、いろいろなことを書かれたなー

要約したのが以下。

わたし「トップクラス問題集小3、小4よりも、予習シリーズのほうが体系的に学習できます」「トップクラス問題集にある問題、予習シリーズ6年で出てきたりしています」
深掘りさん「先取り学習なんて害! 現学年の深掘り!!! 先取り学習しても1学年まで!!!」「算数のこと、わかっていないよね 笑」

放置していれば平和。

が、つぎのような家庭の子どもには心の底から同情していて、いろいろと書いてきました。

子ども「トップクラス問題集、わからない…」
深掘りさん「解答を20回、丸写ししなさい!」

が、この辺にしておきます。

ちなみに――。

「子どもは小4。トップクラス問題集小4(算数)が終わりました!」

そういう記事を見かけます。

もしリアルに終わっていれば、そこのお子さん、「小4で、予習シリーズ5年は難なく終わる」ですが、不思議なことに、そんな子ども、滅多にいません。

何度も繰り返し解かせたり、解答をひたすら書かせたりして、丸暗記させているだけなのかもしれませんね。 そういう記事を読んで、「うちの子どもはできない…」と焦る必要はないですし、トップクラス問題集小3,小4を解かせるにしても解けなさそうなら飛ばしてしまうことをお勧めします。

ちなみに、わたしが推奨するのは、「最レベかトップクラス問題集は小1と小2だけ。その後、予習シリーズ」です。

で、予習シリーズを進めるのが難しいのならば無理にさせる必要はないと思います。どうせ塾で学習しますから。

算数に限らず、国語も同じ。 学力をあげることもできないのに、「これこそが正しい!」と言っているひとたちがいて閉口します。

それはプロも同じ。「深掘り」「低年齢の子どもには算数パズル」「公文式で高進度ならば、受験算数や数学は余裕」も未だにわかりません。

でも、だからこそ、遊びながらも飛び級できているわけですが。

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