なぜ早期教育は失敗するのか?
いろいろな要因があるのでしょうが、わたしが気になっているのは以下です。
・受験とつながる勉強ではないのに、親が過剰に勉強させている
たとえば、「国旗の暗記」。小さな子どもは記憶力が良くてどんどん覚えていきますが、成長とともにどんどん忘れていきます。
ほかにもあります。誰が言い出したのかわかりませんが、つぎのようなことをするひとたちがいます。
1.公文式の先取り学習(中学・高校範囲)
2.低年齢・低学年のパズル・思考力の問題
上記1。
公文式は「学習習慣をつける」「塾のカリキュラムに乗っかれるように必要最小限のことをしておく」ためのものであって、早朝から子どもを拘束してまですることではない、高進度を目指すものではないと思います。高進度であっても中学受験には役に立たないことが多いためです。
上記2。
「楽しむ」ものだと思います。なぞなぞを考えるような感覚でしょうか。
それ以上でもそれ以下でもなく、低年齢・低学年のパズル・思考力の問題を解かせることで、「考えるようになる」「算数ができるようになる」というのは飛躍しすぎです。教育に関してど素人、学力を上げられない無能先生、親を騙して儲ける悪徳先生のいずれかによる主張でしょうね。
小さな子どもに、こういう問題を解かせるだけで、「考える癖が身につく」「算数が得意になる」のならば、これほど楽なものはありません。
が、それがわからず突き進むと、以下になるのではないでしょうか。
・低学年は高偏差値!
・受験とは方向性がちがうので、受験のカリキュラムがはじまると失速しはじめる
・あらゆるものを場当たり的に勉強させることで、偏差値は持ちこたえる
・ますます子どもに負荷がかかる
・子どもは「考える」ことができない(そう育てていないため)
・「本番」である小5後半あたりから失速していく、もしくは、子どもが、うつ病などになってつぶれる
穿ってみれば、商売としてはこういう親は美味しいので、とある模試では、このようなことをしていれば高偏差値になる――そんな問題構成にしているのではないか、とさえ思います。
で、上記のことがわかっていて、低学年は軽く上手に流せる教育熱心な親はうまくいくのではないか、と思っています。あとは、受験まっしぐらな親ですかね(←浜学園や希学園に通うと、必然的にそうなります)。
ま、妄想ですが。
ちなみに、今している早期教育が受験の方向性なのかどうかを知りたいなら、低学年からバリバリやっている浜学園や希学園の模試を受けさせるのをお勧めします。浜学園の公開学力テストでさえも小3からではないと、あまり意味はないと思いますし、最難関を目指すかた以外だと、「算数をやりすぎ」になってしまうと思いますが。
で、わたしが書きたかったのは早期教育の良し悪しを語るには、まずは学習カリキュラムや指導法の良し悪しから見ないとダメじゃないの、ですな。
↓さまざまな受験のブログを読めます。
にほんブログ村
・中学受験に関する情報は、中学受験から攻略にもまとめています。