受験算数・数学で高進度の秘訣は「症状」にあわせた教材を「処方」!
なぜ算数や数学で高進度なのか?
その理由の1つに「症状」にあわせた教材を「処方」していることがあります。
(例)解くスピードが遅くてミスも多いな。それならば、この教材だね!
ここではその具体例を紹介します。
受験算数、小5の後半の「壁」を乗り越える教材選び
小2の娘の状況を、たとえると以下。
小5の10月あたりまでは偏差値60程度(浜学園の公開学力テスト)。しかし、それ以降は偏差値がガクっと落ちてしまった、算数のセンスがそんなにない小6の女の子
この症状に対しての処方は以下。
・塾Aの小5の応用問題
・塾Aの小6のHクラス(一番下のクラス)のプリント、およびテキスト(テキストはやさしい問題が中心)
サクサク進んでいるので、土台固めとして以下も処方しました。
・塾Bの小4の応用問題
ちなみに、なぜ小4なのか?
塾Bの教材は、塾Aと問題の傾向が異なりますし難問も混ざっているためです(つまり、塾Aの小4の応用問題は解かせる予定はありません)。
こんな感じで学年ではなく、問題の難易度や傾向などで解かせる問題を選ぶべきだと思います(もっというならば、子どもの算数の思考力にもあわせる)。ここからも「現学年の深掘り!」は如何にアホなことなのかわかるのではないでしょうか。
受験算数、スピードアップとミスを減らす教材選び
わたしの方針は、「時間をかけて考えさせる → 受験期が近づけばスピードアップ」。息子はそろそろ小5なのでスピードアップの段階になりました。
で、以前よりも減ったものの、相変わらずミスが多いです(「ミス王→ミス貴族→ミス農民」までレベルアップ!)。
そして、わたしは、「問題(特に難問)を解く時間がないので、できるだけ自分で解決してほしい」。
で、芝中学校(sapixの偏差値52、四谷大塚の偏差値63)の過去問を見ていると、「問題はやさしめだけど、量が多いよなー」。
・問題がやさしめ → 「自力で解ける=解説しなくていい」なので、わたしには都合がよい!
・量が多い → プレッシャーをかけたうえで解かせれば今の息子にいい!
芝中学校の入試問題、スピードアップとミス対策に純粋によい教材ではありませんが、ちょうど都合がよい!(あと、息子の現状とマッチしているというのもあります)。
というわけで、スピードアップとミス対策として芝中学校の入試問題の過去問を採用!
「絶対に満点をとれ!!! 最難関中を目指している子どもは満点で当たり前だぞ!!!」とプレッシャーをかけたうえで解かせました。
結果は、制限時間内だと、な、なんと!
3割 笑
その後、「時間をあげるから解いていないところを解いて。あと見直して」で、ほぼ満点。
・時間が足りなくて、最後まで解けなかった
・プレッシャーをかけたことでミスが増加
→ここ最近、「ミスをなくすためにゆっくり解く+見直し」でミスが減っていた。しかし、いつものようにミスをなくそうとじっくり問題文を読んだりしていたら時間が足りなくて焦ってミス連発。しかも最後まで解けなかったらしい
点数は予想よりも悪かったのですが、練習にちょうど良さそうですね。案の定、解説不要でしたし。最終的には制限時間をかなり短くしたりしてもっとプレッシャーをかけても満点をとれるようにしたいな、と思っています。
で、別の年度の過去問を解かせました。結果は以下。
<2回目>
・制限時間内だと52点
・時間制限をなくしたら、82点
→前回の反省を生かしたものの、やはり時間が足りなかった模様
これに加えて何かほかの教材も処方するかもしれません。
中学数学は良い教材がない!
以前、中3の模試の過去問を解かせました。その結果。
・小2の娘は偏差値50
・小4の息子は偏差値60
で、2人とも以下の教材をコツコツ進めています。
・公立高校を目指す中3向けの基本的な問題集
・塾技
前者はプリントにしているのでそれぞれの進度で進めますが、問題は後者。
2人同時に教えています。「解かせる→解説→入試問題にチャレンジを解かせる」の流れなので、息子のほうがはやくて無駄が生じはじめています。
ま、偏差値が10ちがいますからね。
それに娘はまだ土台が弱いところもあって、演習をこなしたほうが良さそう。
というわけで、息子とは別教材にしようと問題集を選定しています。
が、中学数学はなかなか良い教材がないので、いくつかの問題集を併用することになります。効率は悪いので自作したいところですが時間がないもので。
いろいろな塾の教材を併用できる強み!
基本的には塾講師はその塾の教材しか使えませんが、家庭学習だといろいろな教材を利用できます。
つまり、子どもの症状にあわせていろいろな教材を処方できるわけですね。
ただ親にかなりの知識がないと症状にあわせた教材選定ができません。中途半端な知識で教材を与えると、むしろ症状を悪化させることもあります。
というわけで、この記事にあることを勧めているわけではありません。安易な真似はお勧めしません。プロならばこういうこともできると書きたかたかっただけです(「そんなことはできない!」というアホなプロがいるので、「そんなことはないんじゃね?」と書きたかっただけです)。
ちなみに、中学受験の受験算数は、腕に覚えのある講師が教材を作成しているだけに使い勝手のよい教材が多いですね。いろいろな教材を使い分けることができるので、ほんと、便利です。
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