小2の娘、基本問題とはいえ3学年の飛び級。しかし、ほとんど解説しなくてもサクサク進んでいます。
なぜか?
いろいろな塾の教材を併用しているためです。
飛び級に適した教材がないので塾の教材を組み合わせる
塾は子どもがつまづくポイントを把握しているので市販の教材に比べて質はかなり良いのですが、難点もあります。
・集団授業を前提にしているので無駄がある
・集団授業なので、全員の成績をあげる必要がない
・最難関中レベルの教材は素晴らしいが、偏差値が下がれば下がるほど教材の質は落ちていく。これを登山道でたとえると、カリスマ塾講師は山頂近くの登山道を作るのは神業。しかし、裾野に近づけば近づくほど雑な登山道になる
つまり、うちのように本当の意味での「ゼロ」から学習していく場合、特定の塾の教材に絞って学習すると効率が悪いといえます。
とはいえ、たった2人の子どものためにすべてのテーマで教材を自作するわけにもいかないので、いろいろな塾の教材を使い分けるしかありません。
塾の教材を使い分けるには?
中学受験の算数は、塾によって教材が異なります。
先ほどの登山のたとえでいえば、山頂近くは似たようなものですが、山頂に至るまでのルートが異なります。
もっとも大きなちがいが、カリキュラムです。
※ちなみに、予習シリーズのように、同じ塾の教材なのに昔のものと今のものとではカリキュラムが異なるものもあります。
<進度の差(あくまで例です)>
・塾A:立体図形は小5
・塾B:小4から立体図形
<深度の差(あくまで例です)>
・塾A:小5では「速さと比」は標準問題まで。基本問題は基本のみ
・塾B:小5の「速さと比」の基本問題に標準問題もいれている。練習問題も難易度が高め
つまり、つぎのように使い分けたほうが効率的だといえます。
・難易度が高いテーマは、基本問題に手厚い塾Aの教材。その後に基本問題なのに標準問題もでてくる塾Bの教材
・難易度が低いテーマは、いきなり塾Bの教材
具体的な例をみてみましょう。
予習シリーズをメーンに使うのをやめた理由
まずは、予習シリーズの問題点です。
(例)
・その問題、今解かせる必要ある?
・その解きかたを今教えても…。丸暗記に走るよね?
・演習が不十分じゃない?
・土台を固める演習がないよね?
息子のときは予習シリーズだけで進めていましたが、実際つぎのようなことがありました。
・予習シリーズ5年下では「今解かせる必要がある?」まで必須例題に入っている
・そのときは解ける
・ただ、理解できるだけの思考力が育っていないので、解法を丸暗記していただけだった
・もう一度、教えなおす羽目に…(←無駄)
つぎに、予習シリーズの良い点。
「いくつかのポイントをいれた問題、厳選された問題などなので、思考力が育ったころに解かせると効率的に実力をあげることができる」
というわけで、たとえば、つぎのように利用しています。
<難しいテーマ>
・ほかの塾の教材で基本を固める
・予習シリーズの基本問題を解かせる
・メーンの塾の教材を解かせる
・予習シリーズの練習問題を解かせる
※かならずしもこの順番ではありません。あくまで例です。
飛び級の難易度はそれほど高くない
既存のものから無駄をなくせば、自然に高進度になります。
つまり、飛び級になるわけですね。
ただ、中学受験の算数の教材だけではなく、(ごく一部ですが)大学受験の教材も使っていますし、図形に関してはオリジナルの教材を作りました。
この辺の話はまた書こうと思っています。