「受験算数に数学は必要か? 不要か?」
どちらでしょうか。この議論のとき、「学校の難易度(偏差値帯)」の話がまるで抜けています。そこでここでは、「中堅校」「中堅校~難関中」「難関中~最難関中」の3つに分けて説明します。
※ちなみに、こういう話のとき、論点のズレが生じます。数学とは、数学検定3級以上、高校入試レベルの数学の話です。
中堅校の場合、数学は必要か? 不要か?
小3の息子は中堅校の入試問題を解けるようになりましたが、そのレベルだと中学数学の悪影響はないどころか、中学数学を「きっちり」習得していれば楽になるのでは、と思いました。
ただ、中堅校を受験する子どもが、中学数学を「きっちり」習得するための勉強時間を確保できるのか、といえば、ないと思います。
そういう意味において「数学は勉強せずに、算数に時間をかけて」となるのだと思いました。
また中堅校のなかには、解きかたを書かせる学校があります。数学を禁止している学校で数学の解法を書くと減点もしくは0点になるリスクがあります。
中堅校~難関中の場合、数学は必要か? 不要か?
中学数学は「適当にxとおいてワケもわからず式変形していって解く」ができるので(※)、中途半端に数学を教えてしまうと「考えなくなる」というデメリットはあるかもしれないな、と思います。
(※)<例>5人に配ると3個足りなくて…何個か求めよ(問題文は適当)。
(数学)「求めるものをxとおく」。個数を求めるわけだから、個数をxとおけばいいんだよね。「足りない」わけなので「引く」か(←何も考えていない)
きっちり教えれば問題ないと思いますが、数学は親が教えます。それができないから、塾では「数学は教えるな」となるのかもしれないな、と思います。
なお、中堅校と同じく解きかたを書かせる学校があります。数学を禁止している学校で数学の解法を書くと減点もしくは0点になるリスクがあります。
難関中~最難関中の場合、数学は必要か? 不要か?
「灘中といえば、この塾!」として有名な、とある関西の大手塾は「数学は必要ない」というスタンスのようです。
で、そこの教材(一部)で子どもたちを鍛えてきましたが、スゴイ!
おおざっぱにいえば、算数の「勘」ですかね。
育っているのがわかります。
「雲の上の世界」では、数学を中途半端に勉強する暇があれば、塾の教材で算数の勘を養い、難関中の算数に特化させるほうがいいのでは、ということかな、と思いました。
ただ、個人的には「場合の数」など、高校数学の解法を教えたほうがいいんじゃないの、と思うこともありました(小3の息子には高校数学の解法を教えました)。が、これもやはり勉強時間が問題になるかな、と思いました。
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