算数も2人の子どもに同時に教える
小1の娘と小3の息子、国語力はあまり差がないので、国語は前から同じ教材で同時に教えています。
・小1の娘 → 国語力がかなり高い
・小3の息子 → 日本語が壊滅
一方、算数は、息子はそれなりにセンスがあって、かつ、2歳差なので、同時に教えられないと思っていましたし、今でも算数の思考力は差がありますが、工夫すれば同時に教えられるレベルまで娘の思考力があがりました。
<工夫>
・娘の理解が遅い。理解するまで解説すると、息子は暇
・娘のほうが解くのが遅くて、息子は暇
・娘にはまだ未学習の論点がある(小5)。解説している間、息子は暇
→息子は演習がメーンの時期なので、その間、演習!
というわけで、方向転換して娘と息子、同じ教材で同時に教えることにしました。
なぜ方向転換したのか?
なぜ方向転換したのか?
理由は2つあります。
1つ目。
算数や数学は「かんたんな問題を解かせても力はつかない。適切なレベルの問題を解かせることが大切」と考えています。
で、小1の娘の力から鑑みて、予習シリーズ4年の練習問題、予習シリーズ5年の基本問題などを解かせていたわけですが、その力を見誤っていました。娘の場合は、もっと難易度が高い問題にチャレンジさせても大丈夫でした。
・「小さな子どもには、これはわからないだろう」という先入観があって、娘の能力を過小評価していた
・娘は「細かく刻んでスパイラル」の予習シリーズで教えなくても大丈夫だった。もっと難易度を高くしても大丈夫だった
というわけで、「もっと負荷をかける」という方向性に変えた次第です。関西のトップ層も高負荷のようですしね。
2つ目。
予習シリーズの欠点が目に付いてきたためです。詳細は割愛して1つだけ書くと、予習シリーズは「細かく刻んでスパイラル」なので、つぎの場合だと使いやすいと思いますが、算数の思考力が育ってくると物足りなくなります。
<予習シリーズが良いケース>
・算数の思考力が育っていない場合
・毎日少しずつ勉強したい場合
というわけで、娘はもっと濃淡があるテキストにしたわけです。
ちなみに、予習シリーズは補助教材に格下げ、「この論点の問題を解かせよう」というときに使うことにしました。
今後、使用する教材
いろいろな教材で迷っていましたが、以下に決めました!
【2人共通】メーンのテキスト
・とある塾のテキスト(小6)
【2人共通】補助教材(演習などで利用)
・予習シリーズ6年上など
【小1の娘】演習用の教材
・とある塾の問題集(小5)のうち、標準レベルの問題のみ
・それが終われば、とある塾の問題集(小6)の標準レベルのみ
【小3の息子】演習用の教材
・とある塾の問題集(小5)のうち、難易度が高い問題(※)
※念の為に標準レベルもピックアップして解かせています
・それが終われば、とある塾の問題集(小6)
今までの経過
冬休みにすでにこのプランで学習を進めています。
今までの経過をまとめました。
<テキストでの学習>
・計算の工夫
小1の娘。
まだ教える段階ではありません。
が、娘はまだ式変形を理解しておらず、間違えることがあるため、敢えて教えました。
実際、「1200-399」を「1200-(400-1)」と教えたのですが、まだ( )がかなり怪しかったですしね。
こういう機会にコツコツ教えていこうと考えています。
※変に間違えても困るので、結局、「1200-399」は「1200-399-1+1」で教えました。
小3の息子。
教える段階なので教えましたが、無理をして工夫しないように言っています。
<テキストでの学習>
・概数
<演習>
予習シリーズ6年上第2回の必須例題と類題
小1の娘。
概ねできますが、まだ「四捨五入して上から2桁の概数にしたら、Aは12000、Bは25000になった。AとBの差で~」「ある数を9倍して、小数第2位で四捨五入したら~」のような問題の「未満」と「以下」などの区別があやふやです。
が、ここは問題をこなすうちに慣れてくると思います。
小3の息子。
かなり前に教えましたが、すっかり忘れていました。
<テキストでの学習>
・分数の比較
小1の娘、小3の息子。
予習シリーズの欠点でしょうね。パッとすべての方法が思いつかない状況でした。が、できるようになりました。
<テキストでの学習>
・N進法
<演習>
・予習シリーズ6年上のN進法の必須例題と類題
小1の娘。
「10進法とN進法の換算」「数字が並べられている問題(一見するだけでN進法とわかる)」「かんたんな図から何進法か読み取る問題」くらいしかできませんが、数について考える機会になればいいかな、と思っています。
小3の息子。
わかったと思います。
<テキストでの学習>
・等差数列、群数列など
小1の娘、小3の息子。
等比数列の和以外は、ほぼ瞬殺。
ただし、等比数列の和は、定着まで時間がかかると思います。
<今までの復習としての演習>
・予習シリーズ6年上の第2回の基本問題を解かせる
・予習シリーズ6年上の第2回の練習問題は、変則N進法の問題のみ解かせる
・とある塾の演習の教材を解かせる(学習した範囲)
ちなみに、予習シリーズ6年上の第2回の基本問題、お昼前に解かせたら2人とも不正解が多かったのですが、昼ご飯を食べて遊びに行った後に解かせたら、ほぼ全問正解していました。
小さな子どもはこういうことがあるので、ややこしいですね!
今までの教材と今後使用する教材
まずは、小1の娘の今までの教材です。
<今までの教材>
・予習シリーズ4年の練習問題(残り2割ほど)
・首都圏模試受験生の2人に1人が解ける基本問題
これからは…というより冬休みから、以下をしています。
<今後の教材>
・とある塾のテキスト(小6)
・とある塾の演習問題(小5)の標準レベルのみ
・補助教材として「予習シリーズ5年、6年」「首都圏模試受験生の2人に1人が解ける基本問題」(正答率が低い問題のみ)など
補助教材は、つぎのケースに利用します。
・演習させたい問題がある場合
・とある塾のテキスト(小6)だと厳しい場合
後者。
たとえば「速さと比」のところは小6のテキストだと娘は理解できないと思われるので、そこだけはだけ予習シリーズ5年を使って教える感じです(その間、息子は演習)。
小3の息子。
プラスワン問題集にしようか、それとも予習シリーズ6年にしようか、などと迷っていましたが、ようやく方向性が固まりました。
子どもの能力にあわせてカスタマイズしないと進度は速くならない
公文式の進度をもってして高進度と書いているかたたちもいますが、この記事の進度と意味合いはまったく違います。ここでいう進度とは、俗にいう「深度」も含まれています。公文式で学習することなんて一瞬で終わりますからね。
さて、進度ですが、既存の教材をそのまま使っても高速にならないと感じています。
子どもの力を見極めて、その力で乗り越えられるぎりぎりの難易度の教材を与え続けることが、高進度にするコツだと感じています。
というわけで、これで2か月ほどはここで紹介した教材で進めるつもりでいますが、算数の思考力があがって物足りなくなればまた教材を変更するかもしれません。
「子どもの能力にあわせて教材を変えられる」のが親塾(個別)の最大のメリットかもしれないですね。