公立の数学の授業を見て感じた「悲惨さ」の正体
https://toyokeizai.net/articles/-/361033
「公立では学力差がありすぎて授業にならない、でも、ITで、学力の下位の子たちにも適切な指導ができるのではないか」という趣旨の記事のようです。
でも――。
わたしが思う、学力が低い層。
・親が子どもの教育について何も考えていない。そんなことよりも自分に時間とお金を使いたい
・「年収が低くて子だくさん」で、教育費をとても捻出できない
こういう家庭の子どもたちが多い地区では、勉強しようとすると、「勉強できるやつは暗い、性格が悪い」などと言われて足を引っ張られます。
そういう流れに逆らっていくら勉強したところで、結局は「親」。「近くの学費が安い公立校へ(偏差値は高くない)」もしくは「働け」となると思いますし、実際、そういう家庭をいくつか見てきました。
それ以外だと、地方では「大学に行くよりも親の面倒をみろ!」だそうです。
教育は親がお金を出さないと圧倒的に不利になるので、こういう家庭の子どもたちがいくら勉強したところで…となるのではないでしょうか。つまり、学力差は、とどのつまり、親の問題――もっといえば社会の問題であって、熱血先生による熱血指導やITという「オモチャ」で覆るものではないと思っています。
それは「コロナ禍で生じた学力差は学力差ではない」の話にもつながるわけですが、話が長くなるので割愛します。
いずれにしても、少なくとも学校教育の「学力差をなくすために、学力が高い層は我慢しろ!遅いひとに歩調をあわせろ!」は間違っていて、かつ、簡単に是正できるので、「飛び級すれば学費免除」「優秀だけど、親の理解がない、もしくは貧困家庭は寮(補助金だと親が散財しそうなので)」などと、学力を高くすることにインセンティブを与えればいいんじゃないの、と思っています。
↓さまざまな受験のブログを読めます。
にほんブログ村
・中学受験に関する情報は、中学受験から攻略にもまとめています。