算数の先取り学習、どのように進めていいのかわからないのなら、この記事!

算数の指導法・学習法

ネットサーフィンしていたら、「算数の先取り学習、どのように進めていいのかわからない」とありました。

余計なお世話だと思いましたが、わたしはどうしているのか?

最初に結論!

<前提>
「小さな子どもは抽象概念が理解できない!」というプロは無能。教えかた次第では余裕で習得させることができる(算数だけではなくて国語も。抽象的な言葉も習得させることができました。教えかた…要は腕次第ですね)

<やりかた>
・メーンの教材を決めて、それを進める
子どもの理解度はテーマによって濃淡がある。それにあわせて扱う問題の難易度を変える。具体的には、「濃」のところは応用問題まで。「淡」のところは基本問題のみ。問題数が足りないなどがあれば他の教材も併用する

小4の息子は算数のセンスがそれなりにあって濃淡があまりないため、小2の娘を例にしてみます。

「濃淡」は本当にあるのか?

昨日の間違い。

比を書く場所が怪しい!
で、「A:B=9:4」という数学が苦手な子にありがちの間違いをしていました。

少し前に同じ問題を解かせたのですけどね!

これだけを見ると、「まだまだ小2だな。そんな難しいことはできないだろう」と思うかもしれませんが、少し前に解かせた問題。

(問)1個80円の柿、1個100円のみかん、1個130円のりんごをあわせて34個買ったら、合計は3240円だった。柿の数はみかんよりも2個多かった。りんごの個数は?
※数値は適当

「柿の数はみかんより2個多い」をヒントにして解くと教えたのですが、「20×〇+50×△=520」からの芋づる算で解いとりました(←このやりかたは教えていません)。

ほかにも、「場合の数」は高校数学(基本)を教えています。

(問1)10人いる。3人部屋、3人部屋、4人部屋に分けるのは何通り?
(問2)4組の夫婦がいる。2つの部屋がある。夫婦別の部屋にするのは何通り?

そんな感じで、「濃淡」があります。

ちなみに、「速さと比」は「濃と淡の間。淡寄り」。つまり、濃と淡にはっきり分けられるわけではありません。

濃淡で難易度を変える!

「淡」の平面図形。
メーンで利用している塾のテキストは軽いのでそのまま使っています。で、基本的な問題にとどめています。
もし、小5から平面図形をガンガンに解かせる教材を使っていたら、かなり飛ばしたと思います。で、基本的な問題が足りないと判断したら、平面図形だけ、別の教材を使ったと思います。

「濃」のテーマ。
応用問題も解かせます。ただこれも「濃さ」の度合いによって、どこまでの難易度にするのかを考えています。

「濃淡の間」みたいな場合は、メーンのテキストの標準問題まで解かせて、ほかの教材で強化することもある、ですかね。

塾の教材はよく考えられている!

浜学園ですが、よく考えているわ、と思います。

・子どもの発達に影響を受けそうなところは小5でも軽め。低学年、中学年の最高なんとかでも扱っていない模様
・整数、規則性などは難しめの問題も入っている

このような、よくできている塾の教材を選びさえすれば、濃淡をそんなに考えなくても先に進められると思います。先に進められないのならば、無理して進めるのではなく算数の思考力があがるのを待つのが最善だと思います。

解法の丸暗記になれば頭打ちしますから(それで受験を乗り切るひともいるようですが、勉強時間がかなり長くなると思います)。

「テキストをぜんぶこなすまで先に進まない」という愚行

「小4のテキスト、応用問題まで解けるようにならないと小5には進まない」

「現学年の深掘りが大切」 このように言うのは、ど素人や無能先生なのでしょうな 笑

前者は以下ではないですかね。

・お子さんの算数のセンスがかなりあって難なく進めた経験に基づいている。ほかの子どもに同じことをするとかなりの負担をかけるとわからない
・お子さんの算数のセンスはあまりないのに、何回もまわして丸暗記させて、できるようになったつもりになっている

後者は、無能がゆえに子どもにどれだけ負荷をかけているのか、一回、よく考えてみたほうがいいと思いますけどね。  

ただ、塾講師の立場だと、わたしも同じことを言います。

なぜなら、管理がかなり大変になりますから。要は塾側の事情なわけですな。

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