浮きこぼれの問題

公教育

浮きこぼれとは?

「落ちこぼれ」はわかると思います。

「浮きこぼれ」はその逆。
学校の勉強が簡単すぎて成績は非常に良いものの、学校が苦痛になることです。

浮きこぼれに苦しんでいる優秀児

「親子ともに優秀だよなー 中学受験で灘中は鉄板だろうな。で、ブログからは、お子さん、優等生タイプなんだろうな、と感じるわ」

そういうブログがあります。で、記事を読んでいたらつぎのようにありました。

「コミュニケーションを学ぶ、社会性を学ぶ場でもあるってとママは言うけれど、授業中には学べない。でも授業時間の方がずっと多い」(※トラブル防止のため、引用先のURLは伏せています)

「浮きこぼれ」で苦しんでいるようです。優等生タイプのお子さんでも、いや、優等生タイプだからこそ、苦しんでいるのかもしれないですね。

「学校は勉強だけではない!」という前に計算してみよう!

「学校の勉強は簡単なのはわかった。しかし、学校は勉強だけではない!」というひとたちがいます。
が、時間割から授業時間が占める割合を計算してみれば、学校は勉強が中心だとわかりますけどね。

・5科目の授業時間は64%を占める!(面倒なのでコマ数で計算)
→5科目が余裕の子どもは、学校は半分以上は無駄な時間(授業中、ただ座っているだけ)。「午前中のみ」くらいでちょうど良い!

「簡単な計算すればわかることなのに、というより(前述の)小4の子どもでもわかることなのに、なぜ、わからないんだろう。論理的な思考ができない、いや、割合の計算でさえできないのかもしれないな」と思います。

授業が簡単に感じても必ずしも浮きこぼれになるわけではない!

授業が簡単だからといって、必ずしも浮きこぼれになるわけではなさそうです。うちのケースを紹介します。

授業が簡単に感じても浮きこぼれではないケース(小2の娘)

優秀児かどうかはわかりませんが、うちは盛大に先取り学習をしています。

小2の娘、難解な浜学園の模試(小5)で偏差値60あたり。中学数学は中3の模試の過去問で偏差値50。国語も中学受験の入試問題を解かせるときもあります。

そんな娘が、「名前、書いてて」とカードをもってきました。

見ると、衝撃!!!
九九のカードでした。

ま、まだ九九だったのか!!!
2桁のかけ算くらいはやっていると思っていた!!!

小4の息子は頼りなくて、低学年のときは学校の進度を把握していました。
一方、娘はしっかりしていて任せっぱなしなので(宿題の丸付け、ハンコ押しもお任せ)、九九のカードを見て衝撃を受けた次第です(※)。

※2年も経っているので、進度はすっかり忘れました。

中学受験の入試問題を解いて中学数学も学習しているのに、九九のカード。拷問ですな。

ただ、娘は授業が楽しいそうです。学校に行きたくて仕方がないようです。

新型コロナにつき家族が風邪症状でも休まないといけないわけですが、息子が風邪症状で休ませるとき、娘に「今日学校休むから」と伝えたら、真顔で殴ってきましたし 笑

というわけで、娘については学校の授業はかなり簡単でも、浮きこぼれではないようです。

授業が簡単に感じても浮きこぼれではないケース(小4の息子)

小4の息子も同様に先取り学習しています。

女子御三家の1つである雙葉中学校の算数の入試問題で合格点、1~2か月ちょろっと中学数学を教えただけで、中3の模試の過去問で偏差値60を超えていました。

そんな息子は、算数と国語の授業はつまらないそうですが、それ以外の授業は楽しいそうです。学校に行きたくて仕方がないようです。

息子についても先取り学習はしていますが、浮きこぼれではないと思います。

浮きこぼれ問題について、子どもたちに話していること

わたしがどうこう言っているから、子どもたちは浮きこぼれにはなっていないわけではありません。単に友達がいて楽しいだけだと思います。

が、一応、子どもたちにはつぎのように話しています(※)。
※国語の学習のおかげか、子どもたちの理解力がアップして、ようやくこのようなことを話せるようになりました。

・「ひっ算をていねいに書いて何になる? 時間の無駄だ!」と思うのはごもっとも。でも、そうしないといけない同級生もいる。まわりに合わせることも大切。学校では、集団行動の学習もしている。
・先生による「教科書の文章を書き写す」は愚の骨頂。が、社会人になれば、間違っていることを言っている人にも従わないといけないことが多々ある。その練習。
表面上は従っても、心のなかでは集団行動という名の同調圧力、愚かな「上」には屈するな。

浮きこぼれがない世界は更なる格差社会になる可能性がある!

飛び級制度を作れば、浮きこぼれで苦しむ子どもは減ると思います。

が、浮きこぼれがない、飛び級がある世界になればどうなるのか?
できる小学生の大半は家庭が裕福なので、さらに格差が広がる可能性が極めて高いと思います。

だからといって、できる子どもたちに我慢させるのもどうかと思います。
では、どうすればいいのか?

習得主義にしてほしい!

「今日の授業で学習する内容からの出題! 小テストで90点以上の子どもは、授業時間、ほかの子どもの邪魔にならないように校庭で遊ぶか、本でも読んでて!」

こういう感じにすれば解決だと思いますけどね!
テキストをていねいに作っておけば遊びたい一心で家で予習する子どももでてくるでしょうし、少人数制というコストがかかるアホみたいなことをしなくても教えるべき生徒の数が減るので、できない子どもに時間を割けますし。

みんな、学力アップ!!!

でもまあ、怒り狂うひとたちがでてきて実現できませんね 笑

いずれにしても、落ちこぼれ、浮きこぼれの問題、どうにかしてほしいわ、と思います。

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