九九だけではなく、「1□×1△」の2桁のかけ算(※)まで暗記させようとするひとたちがいるようです。
※例:16×19
暗記なんてしなくてもほんの少し訓練すれば、2、3秒で(※)暗算できるようになりますけどね。
※加齢でボケてきたおっさんの話。若い子だとパッと見ただけで答えがでるのではないでしょうか。
実際、小2でも1か月もかからないうちに高速で暗算できるようになりましたしね!
それに、暗記だと記憶があいまいになればミスするので定期的にメンテする必要がでてきます。
暗記に頼ると――。
・人間、誰しも忘れる → 何度も覚えなおさないといけない。塵も積もれば、で勉強時間が増える
・ほかに覚えることがたくさんある → メンテだけで勉強時間がかなりとられる。勉強時間が増える
つまり、計算まで暗記させると、そういうことが積み重なって子どもにめちゃくちゃ勉強させることになるわけですな。
…うちの子どもたちが、すぐに高速で暗算できるようになったのは、地頭?(センスともいう)
いやいや、
この程度のことで地頭はないでしょ。
そういうものが必要とされるのは灘の算数のレベルではないでしょうか。
何でもかんでも子どもの能力に責任転嫁すんなよ、と思います。
ちなみに、子どもたちが速攻で習得したのは、「計算ばかり」みたいな愚かなことをせずに、先に算数の思考力をあげたためです。指導次第なのに何でもかんでも地頭のせいにされて、子どもが可哀そうです。
具体的にどのように教えればいいのか?
ザっと、ですが、以下。
<中学数学を習得済み>
・式の展開や因数分解で教える(←自分で試行錯誤させて、計算しやすい、素早く計算できる、「型」を作らせるといいのではないでしょうか)
(例)14×18=14×8+140=252(←わたしはコレで暗算)
<小学生>
・面積で説明
・はじめは四角形を書かせながら計算させる
・図を書かずに計算させる
(例)14×18=140+80+4×8(←140+80は暗算しやすい。それに1桁同士のかけ算の結果を足せばいいだけなので暗算しやすい)
ちなみに、図は以下のような感じです。この形にこだわらず、子どもが理解しやすい、暗算しやすい形にすればいいですよ! というより、お子さんに試行錯誤させて暗算しやすい形を自分で作らせるといいのではないでしょうか。
ただ――。
3.14のかけ算のように暗記すれば便利なものもあるかもしれませんが、四谷大塚の偏差値60前半までは計算の暗記は一切必要ないことは確認しました。
暗算も不要、ひっ算で十分です。
それで試験の時間が足りないというのであれば、別のところに問題があると思います。
が、男子御三家以降だと話は別かもしれないので、その辺がわかればまた記事にしようと思っています。
もっとも、灘の算数を見据えて暗算の訓練をするようになったので、3桁のかけ算の暗算が芳しくなければ暗記させるかもしれませんけどね。でもまあ、息子はあと2年以上あるので、間に合うと思いますが。
少し話は変わりますが、「通塾する前に計算問題をやっとくんだった!」という記事を見かけます。
(どのレベルを目指すのかによりますが)別のところに問題があると思いますけどね。
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