中学受験と、変わりつつある教育。

教育全般

日能研のテストはアクティブラーニングをとりいれたものだという記事を見ました。

日能研のテストの過去問がごく一部ですが、公開されているではないですか!
小2の息子に、小2の国語を解かせてみました。

<小2の息子の解答>
お母さんが、「公園に行っちゃだめだよ」と言って、男の子は「わかったよ」って言って、つぎにお母さんが「じゃあ、お買い物行って」って言ったから、男の子はその通りにして買い物に行った。
お母さんはその間に、洗濯物をしていた。そして、男の子が帰ってきて、お母さんが洗濯物をしながら「夕ご飯できたから、食べて」って言って、男の子は「はい」と言った。
※読みやすいように漢字にしています。

作文、できているじゃないか!

国語は壊滅していたのに…。

でもねー
場面を見てその状況や、そこから推測されることを説明するわけではなく、その場面を見ている2人の会話内容を書こう、という設問でした。

設問をきちんと読めよ。
買い物やご飯の絵なんてどこにもないよ

0点。

さて、先日、息子から面白い話を聞きました。

小学校では、算数ができる子どもたちが先生になって、ほかの子どもたちに教える試みをしているとのこと。

アクティブラーニングの一環なのですかね。

ほかにも、街を探索して発表させたりして面白いな、と思うこともあります。

これも、アクティブラーニングの一環ですかね。

「無意味な宿題を課す」「授業はクソ」のような、従来の学校教育から変わりつつあるのかもしれません。

で、アクティブラーニングといえば、NHKの理科の番組「ふしぎエンドレス」も、そうではないでしょうか。

オチを放映せず、間違ったことを覚えることもあって気を抜けないのですが、子どもたちは興味津々で見ていますし、こういう考えさせてレポートにまとめさせる授業はいいように感じます。

というわけで、子どもたちの中学受験。

子どもたちの受験はまだまだ先だからこそ、日能研の試験みたいになる可能性は否定できないと思います。

それに、受験で「思考力」とかいわれていますが、単に難問なだけで現実社会で求められている思考力とはちがうよなー、と常日頃思っていましたが、アクティブラーニングをとりいれた試験だと、現実社会でも求められているものに近いと思いますし。

ただ、採点者や採点基準で、めちゃくちゃバラつきがでるので現実問題どうするんだろう、とは思いますが。

まあ、どのような試験になっても、することは変わりません。

2020年の教育改革で記述式が、というのを見かけましたが、それで作文を鍛えていたわけではありませんし。どれだけ素晴らしい意見でも、それを論理的な文章として表せないとどうしようもないですからね。

そのためには、国文法を勉強させたり、作文をさせたり、と、地道な努力しかないと思っています。少なくとも低学年~中学年くらいまでは。

ちなみに――。

ふしぎエンドレスがクソ番組だな、と思うのは、「意見を言わせる=最高!」しかなく、「自分の意見を言ったり書いたりする、議論するためには、詰め込み教育と揶揄されているものを、ある程度までしておかないといけない」を無視しているためです(オチを放映しないのがその証左)。

論理的な文章を書く術もなく、知識もなく、どうやって意見を書いたり、議論したりするのですかね。

「子どもたちよ。ケーキをつくる材料がない(知識)。でもケーキを作ってみせよ(意見や議論)」

一休さんかよ。

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