東大生の9割は「黒髪」だった!
「おちょくってんのか!」とお怒りかもしれませんが、「東大生の3人に1人は公文式」と同じレベルの話です。
数学的にいえば以下。
「東大生の3人に1人 → 公文式」は真。だからといって、「公文式 → 東大に合格」とは言えない。
ほかの見方だと、このように言うひとたちは、前後関係と因果関係のちがいがわかっていないのでしょう(前後即因果の誤謬)。
公文式を過大評価しているひとたちには、つぎのような心理が働いているのですかね。
・ネットには「うちの旦那は東大卒の医者で公文式を勧めていた」みたいな主観まみれの話が多い。人は「権威」に弱いものですが、主観まみれのひとたちは特に権威に弱く、「東大卒の医者=真実」と思い込む
・公文式をしているのに、今更、客観的な意見は受け入れられない。ダムの建築で予算が膨大にふくれあがっているのに、「今やめたら投入した建築費がすべて無駄になる」と考えて途中でやめられない心理と同じ?(コンコルドの誤謬)。
・過去に公文式をしていたことを否定された、すなわち自分を否定されたと思う(ひとは自分が否定されると、猛烈に怒ります)
・公文式で東大に合格と夢をもっている。客観的な意見を受け入れると、その夢が壊れてしまうから余計に公文式に傾倒する。新興宗教の入会セミナーで心理学者が客観的なデータをもとに入会を阻止しようとしたのに、むしろ入会率があがった心理と同じ?
あと、「なんだかなー」と思ったのは、以下の記事。
東大生は「知的好奇心を育むこと」が大切で、「塾や学習教室に通うこと」は他の項目に比べ関心が低い
※http://www.todaishimbun.org/benesse20190222/
東大生は、小学生のとき、自分で勉強したいと考えてバイトをしてお金を貯めて、書店にいってテキストを見つけ出して買って、サピックス、浜学園、鉄緑会に入ることなく、勉強したということですかね。
わたしは「親が教育熱心、涙ぐましい努力で子どもの知的好奇心を育てて」「親の経済力で、サピックスや浜学園など、中高一貫校、鉄緑会みたいな高度な教育を受けられたから」としか思えませんが。
むろん、リアルな天才のケースもあるでしょうし、トップ研究機関にはそういうかたたちがいるという話も聞きますが、それは日本で数十人とかの話ですよね(東大には毎年3,000人合格します)。
「親の心、子知らず」とはよく言ったものです。
※公文式を否定しているわけではないので、あしからず。「東大生の3人に1人は公文式」は誤解を生む広告だと考えています。
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