大手塾が子どもをつぶす事例。

中学受験の塾

先生「今日は『ペポパ』を勉強するぞ! 元気な声で『ペポパ』と言ってみよう!」
生徒「ペポパ!」
先生「今度は『パ』だけを強調して、『ペポパ』!」
生徒「ペポパ!」

…30分後。

先生「だいぶん『ペポパ』って言えるようになったね! そろそろ『ペポパ』って何か説明してもわかるかもしれないね。前に『パピポ』って元気な声で何度も言ったよね。『ペポパ』と似てるじゃん? だから『ペポパ』って『パピポ』のこと!」

先生はこれで『ペポパ』の原理を説明したと主張しているようです。
これで原理がわかったかたがいれば、ぜひ、お教えください 笑

こんなひどい授業はないだろ、と思うかもしれませんが、教育関係の企業のページに、しかも本も出している先生が執筆している記事がそうでした。そのページだけではありません。あちこちに同じような記事があります。

原理を小学生にもわかるように説明するのが先生の役目だと思いますけどね。
当の先生でさえわかっていないのでしょうね(わたしも、あらゆることがわかっているわけではありませんが)。

さて、「子どもの成績と、塾講師の良し悪しは関係ない!」とドヤって書いている記事を見ることがあります。

そういうかたに一回聞いてみたいのですが、原理を説明できない先生に教わって、それでも理解できると言いたいのですかね?
子どもが図書館にいって調べるのが勉強とでも言いたいのですかね?

わたしは、高校のとき、数列で「1番目から11番目の真ん中は何番目?」のようなとき、「11÷2=5と余り。5+1で6番目」と、ワケもわからず計算していました。
なぜ、今、年長の娘に教えているようなことをわかっていなかったのか?
それは、小学校か中学校だか忘れましたが、「この場合は1を足す!」「この場合は1を引く!」という先生に教わったためです。
先生もわかっていなかったのでしょうねー
そして、そういう先生が多いので、大人でも「3月から4か月目」をよく間違えるのだろうな、と思います(とある高学歴ばかりの職場でも間違えるひとがいるそうです)。

わたしは「誰に教わるのか」がものすごく大切だと思っています。

で、大手塾。
大手塾では塾講師を選べません。

もし、子どもが原理を説明できない講師に教わっていたら、と思うと、ぞっとしません?
しかし、親からは「偏差値があがった、さがった」とテストの結果でしか判断できない…つまり、ワケもわからず図を描いて点数をとっているのと、図の意味をわかったうえで点数をとっているのと区別ができません。

算数の根本。
算数の根底にあるもの。
算数の原理。
算数の本質。

口ではかんたんに言えるので、このキーワードを使っているからといって、できるだけ正確に、かつ、小学生にまでわかるように根本を説明できている先生かどうかも判断できないのがつらいところですね。

結局、大手塾に通わせると「運」もあるのだろうな、と思わなくもないです。

数学に詳しい親ならば、その穴埋めもできますが、世の中、そんなにうまくはいかないですしね。

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