親の心が激しく揺れ動くとき。
それは「偏差値を見たとき」ではないでしょうか。
高偏差値のときは子どもの才能や自身の手腕をドヤり、勉強法を雄弁に語り、悪ければ過去の栄光にすがり、時にはネットに嘘の成績を書いてしまう――そんなことをさせてしまう魔力がある偏差値。
ここでは「学年ごとの偏差値の価値」について書いてみました。
前提。大手塾の授業時間からそれぞれの学年で必要な勉強量を把握しておこう!
サピックスの授業時間を集計したひとがいました。これを見ると、小4、小5、小6それぞれがどのくらいの勉強量なのか推測できるのではないでしょうか。
(カリキュラムの例)
・4年次の376時間
・5年次の526時間
・6年次の1,011時間50分
※https://ameblo.jp/mari-miya617/entry-12345261558.html
(注1)上記の時間はサピックスのものです。浜学園と希学園は低学年からバリバリやっているので、この記事は関東の話です。
(注2)上記の時間は塾での時間です。学年があがるにつれて自習時間は増えていくものなので、この記事での計算――「小4:2割、小5:3割」よりも、小4、小5の比率は低くなる可能性が高いです。ただ、中堅校を目指す場合は、小4、小5の比率はそれほど低くならないと思います。むしろ小4、小5の比率が高くなるかもしれません(高学年で追い込みをかけなくていいため)。
ここから何が言えるのでしょうか。
小3までの模試の偏差値の価値
「小4:2割、小5:3割、小6:5割」です。受験勉強は小4からはじまります。つまり、小3では受験勉強をしていないので小3までの模試の偏差値はないといえます(クラスの維持、特待くらいのメリットしかないと思います)。
ただ、「小3までの模試で高偏差値=かなり教育熱心な親」なのは確かなので、その熱心さが続けば、難関中学校に合格できる確率が高くなるのかもしれません。
小4の模試の偏差値の価値
小4の終わりでも、まだ中学受験全体の2割(※)しか勉強していない計算になります。
そんな小4の模試は、「勉強のやりかたを見直すかどうか」などの参考になると思います。 それ以上でも、それ以下でもないと思います。
※前述の授業時間から計算。自習時間を加味すると、小4は中学受験全体の1割くらいかもしれません。
小5の模試の偏差値の価値
小5の終わりでも、中学受験全体から見れば、まだ5割ほどです。
ただ、勉強した範囲がずいぶん広くなっているので、範囲がない模試の重要さは小4のときよりも増していると思います。その模試で偏差値があまり良くない場合は注意が必要だと思います。
一方、範囲がある試験は、日々の勉強「は」できているとわかるだけです。疎かにしてはいけませんが、高偏差値だからといって油断はできないと思います。
<一般的には…>
・範囲がない模試 → 実力
・範囲がある試験 → 一時的な暗記に頼っていても点をとれる
小5の後半から受験までの模試の偏差値の価値
かなり重要なので、一喜一憂して当然! 「偏差値で怒ってはいけない」とわかりつつも、怒ってしまいますよね。親だって、人間ですから。
ただ、受験直前期は偏差値よりも順位が大切になります。
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