中学受験の勉強法で話がかみあわないなーと思うことがあります。
その原因は、「目指しているレベル」によるところが大きいのではないか、と思います。
どういうことか。
目指す大学の偏差値帯によって、グループを分けてみます。
※ふつうの子どものケース
(グループA)偏差値測定不能
(グループB)偏差値70
(グループC)偏差値60
(グループD)偏差値50
グループAの話をしているときにグループDの話を持ち出してきたり、グループDの話をしているのにグループAの話を持ち出してきたりするひとたちがいるので、「話がかみあわないなー」と感じることがあります。
公文式はグループDのものではないの?
公文式をやたら推すかたたちがいます。なかには、「公文式で高進度=最難関中もいける!」と言っているひとたちもいます。
が、公文式では、かんたんなことしか勉強しません。ゆえに、公文式はグループDでの勉強法だと思われます。それなのになぜグループC以上の学校を目指すかたたちで公文式がもてはやされているのでしょうか。
「公文式をしていたから、高学歴になった」と考えるかたたちがいます。これは明らかな間違いですよね。なぜそう言えるのか?
まずは、前後即因果の誤謬。「A→B」という順番で物事が生じたとき、AとBは本来関係ないのに、「Bが生じたのはAの影響」と間違って考えてしまうひとたちがいます。「公文式→高学歴」をもってして「高学歴になったのは公文式のおかげ」と間違ってしまうわけですね。
つぎに、自分の経験を絶対視する誤りがあります。たとえるなら、「ここは雨。だから世界は雨」というようなもの。仮に公文式のおかげで高学歴になったとしても、それが他人に当てはまるとは限りません。
公文式は学習内容から鑑みて、グループDのものではないでしょうか。グループC以上の話をしているときに、グループDの学習法である公文式を持ち出すのはちがうのではないか、と思います。
圧倒的な先取り学習はグループAのものじゃないの?
浜学園は昔から「目指せ灘!」で低年齢からかなり鍛えていますし、メッセージでもトップ層の実情を教えていただきました。
が、グループB以下ではそこまで勉強しなくても到達できます。ゆえに、圧倒的な先取り学習はグループAのものではないか、と思います。
リアルの天才が混じっているなか、ふつうの子どもが戦うには「時間」がもっとも有効、いや、時間でしか戦える要素がないので、圧倒的な先取り学習ではないのかなーと思っています。
同様に小3までにトップクラス問題集や最レベをしているのも同じです。グループB以下では必要ないと思うので、グループAを目指しているのでしょう。
…長くなったのでこの辺にしますが、こういうレベルのちがいが、いろいろな見解の食い違いにつながるのではないか、と思いました。
ちなみに、「グループB以下であれば、そんなに勉強しなくても…」とは思いますが、できるだけはやい時期に子どもの将来を確定させたい気持ちはわかりますし、中高一貫校のルートに乗ればグループBにいける確率も高くなるので、猛勉強させている家庭を非難しているわけではありませんので、あしからず。家庭によって、教育方針はさまざま、ですね!
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