不正解の問題の「解きなおし」は本当に必要か?

全般的な指導法・学習法

「不正解の問題の解きなおしをしないと、成績はのびない」

当たり前ですよね。
しかし、低年齢の子どもの教育では本当にそうなのかな、と思うときがあります。
どうしても解けなかったのに、ほかの問題を解かせているうちに瞬殺できるようになっていたこと」が度々あるためです。

なぜ、解きなおししていないのに瞬殺できるようになったのか。
おそらく、つぎなのではないか、と考えています。

<考えうる理由の例>
1.【低年齢特有】理解するのに必要な知識が足りていなかったが、ほかのところで補われたため
2.【低年齢特有】たんに成長が追いついていなかっただけ(今は成長した)
3.(上記1、上記2などにより)つまづいたところの上位バージョンの問題を解けるようになったため

上記1のみ。
低年齢の子どもに教えていると、大人にとっては当たり前のことでつまづいていることがあると気がつきます。
つい最近だと小2の息子が「8%の食塩水100gに水を」を「8%の食塩水/100gに水を」と区切って「水100g」と解釈していることに気がつきました。
大人だとあり得ないですよね。

しかし、国語で「誰が何をどうする」みたいなレベルの勉強をしている息子だと、初出の(※)「8%の食塩水100g」という言い回しがわからず、「8%は食塩水。では、100gは何? 後ろの水のことだ!」と解釈してしまっても仕方がないと思います。

※大人にとっては当たり前の言い回しなので、あとで気が付きました。

今回はきちんと教えたので食塩水の問題は解けるようになりましたが、仮に「今は食塩水は難しいのかなー」と飛ばしたとすれば、ほかのところで「8%の食塩水100g」みたいな言い回しを理解して、で、食塩水の問題に戻ったら瞬殺――だったかもしれません。

「じゃあ、解きなおししなければいいじゃん」と思うかもしれませんが、解きなおしさせないといけないところもあるようでスッパリやめることもできません。

こういうのが低年齢の子どもの先取り学習を難しくする一因なのかもしれないな、と思いました。

ちなみに、こういう考えがあって、特に国語は「不正解→しっかり考えさせる(解きなおし)→不正解→考えかたを教える→わかったようならそこで終わり(解きなおしはなし)」で、やりなおしには執着していません。

不正解が頻発する問題文は、子どもにとっては馴染みのないテーマであったりしますし(成長すれば自然にわかるようになるので、やりなおしよりも成長を待ったほうが得策と考えています)。

※これは、あくまでわたしの考えです。これでうまくいくかどうかは、数年後には、わかると思いますが、真似するのはやめておいたほうがいいと思います。

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