過熱する首都圏の中学受験!低年齢からの通塾も当たり前
関東の大手の塾であるサピックスに小1から入塾希望者が殺到して、募集停止した校舎があったそうです。
首都圏の中学受験は過熱しているようです。
で、「低年齢から中学受験を考えている層は、具体的にどういう行動をとっているのだろう?」と思って、中学受験のブログを調べてみました。
そのうち、もっともハードだと思われる中学受験対策をまとめてみました。
すごい熱量ですね!
ここからも中学受験が過熱しているのを感じます。
<注記>
・現実は、ここまでするかたはレアだと思うので、ここから何を削っていくのかだと思います。これはトップ層を目指すかたのうち、ごく一部のものだと思います。
・家庭学習はブラックボックスです。うちの進度を見てわかるように、低年齢でもかなーり先に進めます。というわけで、トップ層のうち、ごく一部と思われる、ガッツリ勉強派は、どこまで家庭学習で先に進めているのかは不明です。
・少子高齢化で大学受験はかんたんになっているにもかかわらず、首都圏だけ中学受験が過熱しています。幼少のころから、ここまで勉強させる必要があるのかは、よく考える必要があると思います。
年少から年長
<習い事>
・公文、ピグマリオンの選択。そろばんをするところもある。公文式だと週に2日で、算数と国語。
・進められる限り、先に進める(算数は「小学校の計算問題は終了」が目安)。公文の場合、公文だけだと高進度にならないようで、親も介入(特に算数)。
<家庭学習>
・教養という名の勉強
・漢字検定も先に進める
・低年齢用のパズル・思考力系の問題を解かせる(なぞぺー、サピックスのきらめきなど)
・年長あたりから、最レベなど、難易度が高い問題集にも取り組むところもある(算数と国語)
小1
<習い事、塾>
・公文式やそろばん。公文は、週に2日で算数と国語
・大手塾。週に1~2日かな?
<家庭学習>
・教養という名の勉強
・最レベなど、難易度が高い問題集にも取り組む(算数と国語)
・漢字検定、算数検定も先に進める
・低年齢用のパズル・思考力系の問題を解かせるとともに、キッズBEEに挑戦
・英語学習も開始
小2、小3
<習い事、塾>
・大手塾。週に1~2日?
・算数塾。週に1~2日?
<家庭学習>
・最レベなど、難易度が高い問題集(算数と国語)
・漢字検定、算数検定は終わり、数学検定に駒を進める家庭もある。
・低年齢用のパズル・思考力系の問題を解かせるとともに、キッズBEEに挑戦
・英語学習
小4
<習い事、塾>
・大手塾。週に2日?
・算数塾。週に2日?
<家庭学習>
・親ががっつり教えることはなくなっても、管理の手は緩めず
過熱する中学受験。このトレンドは続くのか?
前述の通り、首都圏の中学受験は過熱していますが、まだ競争が激しくなると言われています。
中学受験ブログ界隈では、年々サピックスの生徒数が増えていることをその根拠としているところが多いようです(小6→小5…と学年が下がるごとに、生徒数が増えている)。
実際、東京でさえ、4人に1人しか私立中学に通っていないわけですから、競争が激しくなる余地はあると思います。中学受験率がもっとも高いところでも、半数以上は私立中に通っていないようですし。
※「4人に1人が私立中→4人に2人が私立中」で倍率は2倍!
<中学生(私立中)の割合(%)>
東京 24.8
神奈川 11.0
千葉 6.2
埼玉 ?
https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifeevent/education/4.html
しかし、少子高齢化で、人口減。
15年間の中学生の人数を見ても、人口減が進んでいるのがわかります。
<中学生の人数(人)>
2003 3,748,319
2008 3,592,378
2013 3,536,182
2014 3,504,334
2015 3,465,215
2016 3,406,029
2017 3,333,334
2018 3,251,670
https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifeevent/education/4.html
一方、雇用などがあるため、かんたんには学校はなくなりません。
ゆえに、定員割れで、中学、高校、大学すべて全入時代!
1998年以降23年間で定員割れを回避できたのはわずか7年間に過ぎない。リーマン前が6年、後が今年の1年のみ。
http://blog.livedoor.jp/kenzou5900/archives/65955273.html
また、リーマンショックの後、中学受験率が減少したように、景気が中学受験に大きな影響を与えますし、中学受験の対策は一朝一夕でできるわけはありません。つまり、「景気がいい状態が数年続いて、中学受験のブームが到来」すれば、競争はさらに過熱するのかもしれませんが、2020年以降、不景気になるかも、という話はあっても、好景気になるかも、という話は聞きません。
またサピックスの生徒数が増加しても成績(平均)は良くなっていない、つまり「まわりが入塾しているから」でとりあえず入塾している層が多いのではないか、という話も見かけます。
つまり、首都圏における中学受験の過熱は長く続かないという見方もできます。
ただ、言い知れぬ将来に対する不安で教育している層が目指しているのは難関中です。
どのような状況であれ、難関中は一定数の需要があると思うので、難関中に関しては激しい競争が今後もあると思います。
すなわち、難関中は一定の難易度を保ち、それ以外は「全入、淘汰が起こる」時代がくるかもしれないとわたしは考えています。
果たして、このまま中学受験は過熱するのか、しないのか?
神のみぞ知る、ですね!
ただ、仮に少子高齢化で受験勉強しなくてもよい世の中になったとしても、世界では人口が爆増していて猛勉強しているわけなので、中学受験の競争率がどうであれ、まわりと同じように遊んでいてもいいのか、とも思いますが。
そもそも少子高齢化で、大学入試が易化しているのに中学受験?
右肩下がりで人口が減少しています。
今のアラサー世代でも、わたしの世代(団塊ジュニア世代)の6割ほどしかいないのですね。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53727740U9A221C1MM8000/
これを大学受験でたとえてみます。
東大の合格枠は3000人。
しかし、今年は5000人にします!!!
乱暴にいえば、ですが、今のアラサーの時代はこんな感じだったのでしょうね。
・人口の減少
・合格枠は変わっていない(そういう話を聞かないだけで、本当のところは知りません)
「大学が統廃合して半分になる」「移民で人口が激増する」などがない限り、大学入試は年々かんたんになるのは確かだと思います。
・大学入試はかんたんに!
・首都圏の中学受験は過熱。難化!
矛盾していますね! 「大学入試が易化しているのに、中学受験?」という考え方もできるのではないでしょうか。
ちなみに、「東大合格者の7割が中高一貫校」だそうですが、「中高一貫校がどうとかではなく、単に、ここ近年、教育熱心な層が中高一貫校に流れているだけじゃないの? その層が公立に流れたら、合格実績は公立のほうが上になるんじゃない?」とも解釈することもできますし、実際、どこかのブログがそういうような分析をしていたのを覚えています(※)。
つまり、上位300名などのトップレベルを目指さないのであれば、あと、教育熱心で子どもにきちんと教育を施していれば、公立にいっても結果はそれほど変わらないのでは、と思わなくもないです。
ここ最近、予備校でも先取り学習できるようになっているみたいですし。
※大震災で中高一貫校の受験者数か何かが少なかったときの大学の合格実績を分析した記事だったと思います。
過熱?関係ないね!中学受験させるけど、過熱しているなか、何歳から勉強させればいいの?
前提として、中学受験は、何歳から勉強させるべきなのかは、志望校で変わると思います。
・トップ層、灘中などの最高峰を目指すならば、少子化の現在でも低年齢から勉強をはじめないと間に合わないのではないか、と思います。
・四谷大塚の偏差値60ほどの中学校だと小4開始でも十分に間に合うと思います。
・偏差値40~50付近の中学校だと全入りという噂もあるので、小4開始でもお釣りがくるのではないか、と思います。
本題です。
ここ最近、中学受験の記事に「小3の2月から入塾させよう」と見かけるようになりました。この背景に、中学受験の過熱があるようです。本当に小3の2月から入塾させる必要があるのでしょうか?
難関中を目指しているのならば、そういう考えもあるかと思いますが、 みんながみんな、難関中を目指しているわけではないと思います。
志望校、子どもの能力、性格、親子の関係などもあるので、「何歳から」とは一概にはいえないと思いますが、「中学受験は過熱しているだけで、熱が冷めるかもしれないので、小4から」という考えもあるかもしれませんね。
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