※ネタばれ、含んでいます。
『2月の勝者』に、スマホのゲームばかりしていて、子どもの中学受験には無関心な父親がいます。
武田くんの父親です。
「スマホのゲーム」はひとのことを言えないので置いておいて、1つだけ、「おとーさん。それをやっちゃ、いけねーよ!」と思うことがありました。
それは、母親が子どもに注意したことを、くつがえしているところです。
…塾の経営者でもある先生によく飲みに連れてもらっていましたが、そのときに、つぎの話を聞きました。
「ほかの先生が子どもたちに『覚えてこい!』と注意しているのに、ある先生が『覚えてこなくてもいいよ!』と言っている。おかげで、覚えてこない子どもがいる」
子どもは、楽な方向に逃げていきます。
大多数の先生が注意していても、たった1人の先生が甘言を囁くだけで、たとえばつぎのようになるそうです。
複数の先生(アホ先生以外):「覚えてこい!」
アホ先生:「覚えてこなくてもいいよ!」
<子ども>
・あれ? 矛盾しているぞ?
・アホ先生の言うことを聞けば楽…。アホ先生は正しいにちがいない!
・ほかの先生は機嫌が悪いから、(覚えてこいと)怒るんだ!
というわけで、武田くんの父親。
武田くんの父親は、理解ある父親を演じたいのでしょうが、そのおかげで母親の努力は台無しです。
それだけではありません。
子どもは、たとえばつぎのように母親のことを悪く思う可能性もあります。
母親:「勉強しなさい! あなたの将来のためなんだよ?」
アホ父親(武田くんの父親):「まだ小学生なんだから勉強なんてしなくてもいいよ。新しいスマホのゲームでもやろうぜ!」
<子ども>
・あれ? 矛盾しているぞ?
・お父さんの言うことを聞けば、ゲーム…。お父さんが正しい! 小学生は勉強しなくてもいいんだ!
・お母さんは僕の将来のためとか言っているけど、絶対にちがう! 自分のために言っているだけなんだ!
・それに機嫌が悪いから怒っているだけなんだ! お母さん、最低!
夫婦で協力こそすれ、妨害するって何のつもりなんだろう、と思いました。
勉強に反対ならそういう姑息な手段に出ずに、夫婦でしっかりと話し合っとけよ、と。
勉強に無関心なら、邪魔をするなよ、と。
というわけで、我が家。
妻に、子どもに何を注意したのかを教えています。
で、妻には同じことを、同じように注意してもらいます。
そうすることで、「パパが言うから」ではなく、「それはやってはいけないから」となるようにしています。もし妻がそれに反対ならば、子どものいないところで話し合います。
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