偏西風と貿易風の向きでひっかかる!
地理の参考書を読んでいて、偏西風と貿易風の向きにひっかかりました。
で、ググるとコリオリの力が関係しているとわかったのですが…。
コリオリの力は理解できても、偏西風と貿易風にするとわからなくなりました。
何がわからないのか考えてみたら、結局、「視点」の問題なのかな、と思うようになりました。
というわけで、わたしなりの覚え方。
※正しいかどうかは知りません。
北半球で偏西風が北(上)に向かうとき、東(右)に曲がる理由
北半球では偏西風はまっすぐ北(上)に吹きますが(←この理解は簡単)、地球が自転(左から右)しているので東(右)に曲がります。なぜでしょうか?

正面のひとにボールを投げるとき、動く歩道が左から右に動くとボールを右に投げないと当てられません。

それと同じ。本来、まっすぐ北(上)に向かう偏西風も、自転により地球が左から右に動いているために東(右)に曲がるということではないでしょうか。

ここまでは、ググらなくてもイメージできました。
問題は貿易風です。
北半球での貿易風の向きが間違っていた理由
北半球での貿易風は、先ほどの逆です。南(下)に向かいます。

(間違い)つまり、さっきとは逆なので、図も前述のものを逆にします。すると、ボールの軌跡は東(右)になることがわかります。

(間違い)つまり、南(下)に向かう偏西風は東(右)に曲がります。

先ほどと同じように考えると、こうなってしまいますよね。
が、間違っていました。
「なぜ間違っているんだろ」と考えていたら、北半球では常に北(上)に向いていないといけない、つまり、常に視点を北、上で固定しないといけないんじゃないのかな、と思いました。どういうことか?
先ほどの偏西風の図では、ボールを投げる側は南(下)、ボールを受け取る側は北(上)にしました。つまり、下が南、上が北になっているわけですね。

一方、間違っていた図ではそれを逆にしました。つまり、下が北、上が南になっている図になっているわけですね。

同じ北半球の話なので、北と南、上と下の向きを同じにする、つまり、貿易風のときもボールを投げる側を下、投げられる側を上で固定しないといダメなのではないか、と思ったわけです。
では、どのように考えればいいのでしょうか。2つの方法を考えてみました。
※これで正しいかどうかはわかりませんが、こうやって覚えれば忘れないのではないか、と思います。
貿易風の正しい視点(考え方 その1)
ボールを投げる側はボールが左から右に曲がるように感じます。これは先ほど書きました。では、ボールを投げられる側はどのように感じるのでしょうか。
下図を見ればわかりますよね。ボールは「右から左」と感じると思います。

視点を北(上)に固定すると貿易風は向かってくるので、「右から左」、つまり西(左)に曲がるわけですね。

貿易風の正しい視点(考え方 その2)
ボールを投げられる側の視点に立つと、「もともとの位置である右から左に移動してボールを受け取る」となります。

つまり、貿易風も、「もともと右にいる。移動した先である左で風を感じる」わけですね。

南半球では偏西風との向きはどうなるのか?
南半球では偏西風の向きはどうなるのでしょうか。
南半球では南を上に固定するわけですよね。つまり、南を上にして同じことをすればいいだけです。つまり、以下ですね。偏西風は東、貿易風は西に曲がります。

受験生だったら丸暗記していた
受験生ならば、コリオリの力から、「反時計回りのとき、進行方向の右に曲がる」と丸暗記していたでしょうね。あとは、これを機械的に適用していく、という感じでしょうか。
ぶっちゃけ、これのほうが忘れにくいと思いますが、親塾では「覚えとけ」は避けたいな、と考えてるので、いろいろと考えた次第です。
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